搬送装置とは?

搬送装置と聞いて何を思い浮かべますか?
『搬送』の意味を調べると

・交通手段などを用いて、運び送ること。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%90%AC%E9%80%81/

と出てきました。

『搬送装置』は『交通手段=装置』でモノを運び送ります。
その装置は、コンベアであったり、ロボットであったり、様々です。

搬送装置の種類

搬送装置をいくつか紹介いたします。

①コンベア

コンベアとは物を一方向に一定スピードで運搬する装置のことです。
「コンベア」「コンベヤ」「コンベアー」「コンベヤー」など様々な呼び方で呼ばれています。
コンベアは運搬することが主な目的ですが、運搬しながら組み立てや加工を行う場合も多いです。
人の手で運搬せず一定のスピードで運搬してくれる為、その分の作業効率が上がります。

弊社で製作したコンベアのご紹介

②ロボット

産業用ロボットも搬送装置です。
産業用ロボットは三次元の動きで搬送できるため、省スペースも実現可能な搬送装置といっても過言ではないでしょう。

また、プログラムの修正やロボットの先端についているハンドの変更によって多種多様な製品に対応できるため、中小企業のような
『多品種小ロット生産』にも対応できる装置といえます。

多品小ロッドに対応できるロボットハンドの紹介

③リフター

水平に搬送するだけでなく、垂直に運ぶ装置も搬送装置と言えます。
大きな装置にワークを持ち上げる、工場が狭く1階から2階に物を上げなければいけない。
そういった際に用いられることが多くあります。

弊社で製作したバケットリフターの紹介

④AGV(無人搬送車)

Automated Guided Vehicleの略で、「無人搬送車(または無人搬送機)」を意味します。
物流倉庫や工場内の重量物の搬送に用いられ、多くの機種は床に引かれた線を認識し、移動します。

近年では、その線が不要なものであったり、移動したルートを記憶する機種も販売されております。

搬送装置を導入するメリットは?

工場の省力化で搬送装置を導入するためにも、社内にメリットがなければ導入できません。
メリットの一例を紹介いたします。

①安全面の向上する。

搬送装置は人の手による搬送よりも安全面が格段に向上します。
人は疲れると集中力が保てません。

人は疲れたり考え事をしたりすると集中力が落ちます。人手の搬送は作業者の集中力や能力に左右されるので、安全を保証できません。
誤操作で搬送路を外れたり、注意不足で搬送中に物や人に衝突するリスクがあります。

AGVなどは床に設置されたマグネットやQRコードを読み取り導線が完全に標準化されます。
(近年では人に追従したり、センサーで部屋の構造を把握し、設定した場所に自動で動くも発売されています。)
自動搬送装置は想定外のルートを通ることはなく、障害物などがあればセンサーで感知し衝突前によける機能もあります。
接触リスクを撲滅するのです。

搬送する対象物が重量物の場合も搬送装置は威力を発揮します。
重いものを動かす際には肩や腰を痛めたり、搬送中によろけてしまって近くにいた人と接触!という大事故も未然に防げます。

こうした潜在するリスクに対して、搬送装置の導入は確実な安全性で解決できるのです。

②生産能力が安定する。

人による搬送であった場合、何十kg、何百kgもある部材や製品の搬送は、転倒や挟み込みのリスクが製品破損へ直結します。また、疲れによって、生産能力も下がります。
また、事故が起こった場合、トラブルの改善に時間がとられ、思っていたより生産ができないといったことがあります。

人の能力や集中力に依存せず、決まった時間に決まった量を搬送できる機械を導入することによって、生産数が安定します。
機械の能力から、月間の生産数を計算することもできます。

搬送装置であればそれ自体が品質安定と向上への確かな仕組みづくりとして機能し、搬送工程の歩留まり低下を実現できます。

③省力化によるコストダウンと作業効率化

搬送工程を人ではなく搬送装置に任せる省力化は、コストダウン・効率化につながることがあります。

省力化されれば重量物や繊細な製品の搬送に必須な、搬送担当者個人の能力に依存する高い習熟度や教育実施・マニュアル作成にかかるコストが不要。
また、搬送装置は導線が固定化されるので、常に最短の導線で最効率の作業を行えます。

現場における改善活動などでもある程度のコストダウンや作業効率化は可能ですが、維持継続させるにはどうしても長期間の多大な労力とコストは避けられません。
搬送装置による省力化は、生産現場における費用に対し迅速かつ恒久的なコストダウンを実現する有効策と言えます。

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